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ネットスターズでは、世界的に評価の高いソリューションのSoftdelとHexagon EAMを基盤に、日本国内向けに「ビル・データセンター向けスマートソリューション」を提供しています。本ブログでは、前回に続いて先日行った講演内容をもとに「スモールスタートで確実に成果を出すアプローチ」についてソリューション内容を紹介します。
EAMは、資産管理・ビジネスプロセス管理・保全管理・パフォーマンス管理・分析・連携までの機能を備えたオールインワンの仕組みです。例えば、資産管理では建築物や設備、車両や輸送機器までカバーでき、ビジネスプロセス管理では資材管理やスケジューリング、コスト管理といった要素があります。さらに保全管理には事後保全、予防保全、予知保全といった仕組み、そしてパフォーマンス管理ではダッシュボードやレポーティングなどが備わっています。
事業者様のスコープに応じ、必要な機能をこの中からピックアップして導入することが、短期間で効果につながるアプローチです。小さなスコープで始め、広げていくことがポイントです。
従来の業務要件定義の方法は、ゼロから作り込むため時間が長くかかり、コストも高く、リスクも大きいものでした。
ネットスターズが提案する「スターターパック」は、あらかじめ用意されたビジネスプロセスリポジトリやEAMの標準ソリューション、それにテスト用のスクリプトやテンプレートが含まれています。これらを使うことで、導入直後から“動く仕組み”を体感いただけます。そして結果として、早期に価値を実感でき、コストを抑えられ、さらにリスクを減らせるというメリットが得られます。
“まず動かしてみる”というアプローチが、成功の一番の近道です。
「スターターパック」の内容を紹介します。
ビジネスプロセスリポジトリには、よく使われる業務プロセスが階層的に整理されていて、さらに標準的なユーザーロールも含まれています。“どんな業務フローで誰が使うのか”が最初から見える状態になっています。
事前構成されたアプリケーションテンプレートは導入を加速するためのモデルで、数日以内にお客様自身のデータを入れてテストが始められます。“まず触ってみる”ことがすぐにできるため、イメージを早く掴めます。
ツールとテンプレートは、構築方法論やプロジェクト計画の雛形、それにテストスクリプトや関連文書が揃っています。つまり、“導入に必要な道具一式がセットになっている”イメージです。
このようにスターターパックを使うことで、ゼロから作り込むのではなく、短期間で実際に使える形に持っていくことができます。
基本はスターターパックをそのまま使うことです。これは事前に定義された標準プロセスと機能で構成されているため、効果を早く出せます。
業務プロセスの60%は、どの会社でも共通している“コア”な部分です。残りの30%が会社ごとの違い、そして10%が本当に特有な部分です。
従来の導入方法では、この10%をゼロから作り込もうとして時間もコストもかかることが多いのですが、ネットスターズが提案するアプローチでは、この10%の特有部分は拡張開発せずに進めることを前提にしています。まずは標準機能で回して効果を出し、必要に応じて後から検討すれば良いという考え方です。
さらに、他システムとの連携も初期段階では行わず、データは決められたフォーマットで用意いただく形を取ります。これによって短期間・低コストでの導入を実現できます。
従来は施設ごとにシステムが異なるため、データや管理方法が施設によってバラバラになる課題がありました。
私たちが提案する仕組みは、単一のデータベースで複数施設を“サイト”として登録し、一つの標準化されたシステムで管理できます。
それぞれのサイトには、人やプロセス、固有データがありますが、ユーザーのロールや画面、使用する言語も含めて一元管理が可能です。さらに、ベストプラクティス、レポート、分析、共通データやプロセスを横断的に使えるため、施設をまたいだ最適化や比較も簡単です。
つまり、“管理物件全体を共通化しつつ、施設ごとの違いも活かせる”点が、ネットスターズのアプローチの強みです。
ビルやデータセンターの運用は、センサーとAIの連携によって、設備の不具合を早期に察知して迅速に対応できる時代です。BIMやEAMとの統合は欠かせず、現場の知見と経営レベルの意思決定をシームレスにつなげるための大事な基盤になります。
先進技術を一度に全部導入するのではなく、スモールスタートで確実に成果を積み上げることが成功の鍵です。
ネットスターズでは、短期間で効果を実感していただける「スターターパック」を用意しています。ビルやデータセンターの運用改善、スマート化を検討される方は、ぜひネットスターズのHPからご相談ください。