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【導入事例】不二家洋菓子店に「レジレスプラットフォーム」導入、注文受付業務をDX化し業務負荷を削減

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1910年(明治43年)創業の老舗洋菓子店である不二家は、「ミルキー」や「カントリーマアム」といった日常的なお菓子から、ケーキなどの洋菓子、ギフト商品まで、さまざまな商品を提供しています。また、1963年からフランチャイズ・システムを導入しており、フランチャイズビジネスでも50年以上の実績があります。現在の店舗数は879店舗(2025年3月末時点)で、2024年からは新業態のドーナツ専門店「ペコちゃんmilkyドーナツ」も展開するなど、常に新しい挑戦を続けています。

クリスマスや母の日などハレの日における商品展開にも力を入れている不二家は、店舗で販売する商品や季節商品を取り扱うオンラインショップ「FUJIYA-Sweets.com」で「レジレスプラットフォーム」のセルフオーダーシステムを導入しています。「レジレスプラットフォーム」導入で解決できた課題やお客様の反応などについて、株式会社不二家 洋菓子事業本部 営業本部 管理業務部 販促企画課 課長の南部紘志さんにお話を伺いました。

不二家数寄屋橋店の外観(不二家提供)
昭和34年ごろデコレーションケーキを買う親子(不二家提供)

DX化で大量注文もカバー、売上アップにも貢献

「レジレスプラットフォーム」は、業態を問わず店舗の運営形態や抱える課題にあわせてレジ業務やフロント業務をセルフ化し、店舗の省人化・効率化を実現する、ネットスターズの店舗DXソリューションの総称です。

「FUJIYA-Sweets.com」では、「レジレスプラットフォーム」で提供しているセルフオーダーシステムの予約販売機能を活用することで、これまで店頭のみだった予約受付をオンラインでも行えるようになりました。導入前は、お客様は季節の限定商品を来店時もしくは電話でスタッフに依頼して予約していましたが、導入後はスマホやPCで受け取り日時や店舗を指定して予約することも可能となっています。特に注文が集中しがちな季節商品では、オンライン予約による店頭スタッフの業務負荷軽減効果が大きく、対応できる注文数が増えたことで売上アップの効果も出ているそうです。例えばクリスマスケーキは、店頭だけでなくオンラインでも予約を受け付けたことで、売上が大きく伸長したと南部さんは話します。

「FUJIYA-Sweets.com」のオンライン予約画面

予約販売機能導入前は、店頭で受けた予約情報を1件1件手書きで予約表に転記するなど、現場の従業員にかなりの業務負荷がかかっていたことが店舗運用の課題の一つでした。特にクリスマスは1日で数十、数百の予約が入ることもあり、予約の処理だけでかなりの時間がかかっていたそうです。この作業をDX化できたことで、手書き情報の転記・管理にかかる時間とコストを削減。また、「レジレスプラットフォーム」のセルフオーダーシステムでは導入しているすべての店舗の注文情報を本部側で一元管理でき、配送システムとも連携しているため、大量の注文にも問題なく対応できていると南部さんは語ります。

「予約情報を一括かつリアルタイムで確認できるので非常に助かっています。セルフオーダーシステムおかげで、多くの予約に対してミスなく発送でき、お客様お一人おひとりにしっかりと商品を届けることができました」

簡単ステップで購入でき、店舗のない地域でも対応可能に

継続的にハレの日用の商品などを展開している不二家は、3世代にわたって利用するお客様もいるなど、幅広い層から支持を得ています。「FUJIYA-Sweets.com」でのオンライン予約は、こうしたさまざまなお客様にも利用しやすいよう、会員登録を不要としていることも特徴です。氏名や住所など必要最小限の情報入力だけで注文できるため初回利用のハードルが低く、いわゆるカゴ落ちも起きにくくなっています。

「予約販売機能を導入したことで、お客様の商品購入ハードルが下がったと思います。これはオンラインで予約・購入できるという物理的な面だけでなく、店頭や電話で注文しなくてもボタン一つで気軽に購入できるという心理的な面でも効果があると感じています」

実際にオンライン予約を利用したお客様からは、少ないステップで予約・購入できる簡便さが好評だそうです。また、オンラインでも予約できるようになったことで、近隣に店舗がない地域のお客様も予約商品を購入できるようになったといいます。

不二家で販売しているケーキ(不二家提供)

今後もお客様の利便性を高めるサービスの導入を

今後は、「レジレスプラットフォーム」で取得したデータを活用し、次の購入につなげるマーケティング面での運用も考えているそうです。また、これからもネットスターズと連携しながら、お客様の利便性を高める取り組みを行っていきたいと南部さんは話します。

「現在は一部の店舗販売商品や季節商品で『レジレスプラットフォーム』の予約販売機能を利用していますが、ゆくゆくは誕生日ケーキなど、日々の需要がある商品でも使えるようにしたいですね。よりお客様のためになるように、これからもネットスターズさんと一緒に新しいサービスやシステムの導入を模索していけたらと思います」

ネットスターズでは今後も業種や業態に合わせて店舗のDX化をサポートし、業務の効率化や省人化に貢献してまいります。