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「PAYSLE(ペイスル)」は、スマホ一つで完結するコンビニ支払いサービスです。2025年9月から、ネットスターズの提供するマルチキャッシュレス決済サービス「StarPay」とも連携しており、「StarPay」が提供するオンライン決済サービスの拡充につながっています。そんな「PAYSLE」のメリットや、日本において根強いニーズのあるコンビニ支払いについて、「PAYSLE」の運営会社であるBPORTUSと連携してサービスを提供しているDSKペイメント 営業推進本部 営業推進部 部長の河野 真里子さんにお話を伺いました。
コンビニ支払いは一般的に、紙の払込票をコンビニの店頭で提示して支払う方式と、コンビニに設置してあるLoppi(ロッピー)などのマルチメディア端末に番号を入力し、申込券を印刷して支払う番号方式の2種類があります。しかし、こうした従来方式の支払い方法では、ユーザーにとって不便さがあると河野さんは話します。
「払込票の場合は持ってくるのを忘れてその日に支払いができなかったり、出張などで長期間自宅を空けていた場合に払込票に気づかなかったりといったことがあります。番号方式の場合も、慣れない端末操作に戸惑っているうちに後ろに人が並んでしまい、焦ってしまって結局支払いを諦めるといったケースがあるようです」
その点「PAYSLE」は、スマホでコンビニ支払いができるため、払込票や端末操作が不要です。利用方法は簡単3ステップ。①物品購入時に支払い方法で「PAYSLE」を選択すると、②アプリに電子バーコードが表示されるので、③電子バーコードをコンビニの店頭で提示して現金にて支払いをすれば完了です。
また、紙の払込票は氏名などの個人情報が記載されています。一方「PAYSLE」では、店員に提示するのは電子バーコードのみで済むため、プライバシーの観点からも安心して利用できるサービスです。

「PAYSLE」は、導入する事業者側にとってもさまざまなメリットがあります。まず、払込票が不要なため、紙の印刷代や郵送代といったコストが削減できます。また従来の方法では、払込票を発行した後に金額の変更が生じた場合、改めて払込票を発行・郵送する必要がありました。しかし「PAYSLE」なら、リアルタイムで金額と電子バーコードの連携が可能なため、再発行の手間やコストもかかりません。さらに、「払込票に気づかず、期限が切れてしまった」といった事態の発生も削減できるため、督促に関する事業者側の心理的負担や業務コストの軽減も期待できます。
「PAYSLE」を導入する場合は、導入事業者側でバーコード発行のためのシステム構築が必要となりますが、「StarPay」経由であればそうしたシステム構築をすることなく導入することが可能です。
「本来なら事業者側で環境構築が必要なのですが、その部分を『StarPay』のサービスの中で実現できているので、『StarPay』加盟店であれば特に追加の作業は必要なく『PAYSLE』の利用が開始できます」
日本ではメジャーな決済方法であるコンビニ支払いですが、実はキャッシュレス決済が推進されるようになってからは「コンビニ支払いはなくなるのでは」とも言われていました。しかし、コンビニ支払いはインターネットを使った決済手段の中で、クレジットカードとコード決済に次いで3番目に多く利用される決済手段となっており※、キャッシュレス決済が浸透しても根強いニーズがあることが窺えます。
クレジットカードを持てない若年層だけでなく、クレジットカードは持っているけれどサイトにカード情報を登録するのは不安な層など、幅広いユーザーがコンビニ支払いを利用しています。
※総務省「令和6年通信利用動向調査 / 世帯構成員編」

近年は請求分野でもDX化が進んでいますが、コンビニ支払いでは7~8割程度が払込票による支払いだそうです。河野さんはこうした払込票や番号方式を導入している事業者に対し、今後「PAYSLE」への移行を推進し、コンビニ支払いのDX化を図るといいます。

同時に、これまでコストや業務負荷の面からコンビニ支払いを導入していなかった業種・業態についてもリーチしていくそうです。
「『PAYSLE』の主な導入先は、通販などオンラインの物販です。一方で、学校の授業料や試験の受験費用の支払いであったり、イベントの参加費といったところは、従来コンビニ支払いがあまり使われてこなかった分野なので、今後はこういったところにもアプローチしていきたいですね。ネットスターズはオフラインの加盟店も多いので、一緒に新たな分野の開拓に取り組んでいければと思います」
ネットスターズは今後もDSKペイメント、およびBPORTUSと連携し、「PAYSLE」の普及を推進していきます。
※記事に記載の内容は公表日時点のものです。