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【事業統括本部GlobalBusiness事業部エンタープライズソリューションチーム】海外の先進DXシステムの企業導入を迅速サポート

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企業の成長と生き残りに不可欠な取り組みである「DX(デジタルトランスフォーメーション)」。ネットスターズでは、企業経営の基盤となるITインフラの先進化をサポートしています。海外の先進DXツールの導入・定着サポートを行う事業統括本部GlobalBusiness事業部エンタープライズソリューションチーム(以下ESチーム)の業務内容をご紹介します。

海外の先進DXシステム導入のプロフェッショナル

ネットスターズの『事業統括本部』には、QRコード決済をはじめとするキャッシュレス決済サービスを担う『決済事業部』と、DXサービスの開発・推進及び運用を行う『ソリューション事業部』に加えGlobalBusiness事業部があります。 GlobalBusiness事業部は、インバウンド観光客向けの国境を越えたキャッシュレス決済などを通して、“決済のボーダーレス化”に挑む事業部です。

今回紹介するESチームはこのGlobal Business事業部にあります。ESチームは、海外の最新の基幹システム(ERP)や企業資産管理システム(EAM)、決済ソリューションを、いち早く日本企業が導入し、利用するためのサポートやコンサルティングを行っています。

「QRコード決済の会社がどうして基幹システムを?」と思われるかもしれませんが、ESチームのビジネスはネットスターズの事業の原点ともいえる手法で行っています。

ネットスターズは2015年に、日本で初めてインバウンド客向けのQRコード決済ソリューションを提供した企業です。中国など海外から日本を訪れる観光客が、自国で買い物をするときと同じように普段使いの決済ツールを日本のお店で使えるようにすることは、当時としてはとても難しいことでした。言語や技術、しくみの壁を越えて海外QRコード決済導入のパイオニアとなれたのは、社内に海外出身者が多く、グローバルなネットワークを持つネットスターズの強みを発揮した結果です。インバウンド旅行客と日本の小売店双方の不便の解消にに貢献できたこの経験は、「お金の流れを、もっと円(まる)く」というネットスターズのビジョンと、シームレスな社会をつくっていくという使命感にもつながっています。

現在、ESチームが提供しているERPはあらゆる企業の業務を支えるインフラであり、EAMは製造業の品質を支えている重要なシステムです。これらのシステムの提供では欧米のベンダー企業が最先端を走っており、海外の先進ツールを理解し、必要に応じて導入することが日本企業の競争力を大きく左右します。

しかし、システムを提供する欧米のベンダー企業にとって、日本市場は言語という高い壁があり、日本対応にはどうしてもタイムラグが生じます。日本企業にとっては、この点がビハインドになっていました。そこで、海外の先進テクノロジーをいち早くキャッチアップしているネットスターズのESチームが、こうした最新のシステムを日本企業が導入する際のサポートを提供しています。

チャネルパートナーと協力して海外システムを日本へ導入

ERPやEAMは欧米のベンダー企業が直接日本企業に提供するのではなく、チャネルパートナーと呼ばれる国内企業が販売代理店のような役割を担って提供しています。チャネルパートナーは、ベンダーが日本語対応していない段階で顧客の日本企業へサービス提供することにとても苦労しています。そこでネットスターズのESチームが、チャネルパートナーに対して日本語による研修を提供し、チャネルパートナーが顧客企業に導入する際のサポートも行っているのです。

現在ESチームが扱う商材は3つあります。1つは米インフォア社の製造業向けERPシステム「Infor M3」です。「Infor M3」は生産プロセス全体を効率的に管理し、生産性を向上させるソリューションで、特にアパレルや食品業界で利用されています。製品のバージョンアップがなされた際は、ESチームがチャネルパートナーに対していち早く日本語でのトレーニングを実施。質の高い研修内容が評価され、チャネルパートナーが顧客企業にサービス提供する際のプロジェクトマネジメントもESチームが担っています。

2つめの商材は、スウェーデンに本社を置くヘキサゴン社の企業資産管理システム(EAM)「HxGN EAM」です。主に製造業やエネルギー産業向けのシステムで、設備資産のライフサイクルを延長し、生産性を向上させるために設計された、業界をリードする資産管理ソリューションです。

そして3つめの商材が、米ACIワールドワイド社が提供する決済ソリューションです。日本クレジット協会によると、2022年に国内のクレジットカード不正利用の被害額は過去最悪の436億円に達しています。ACIが持っているソリューションの一つは世界市場で評価されている、人工知能を用いたクレジットカード不正利用を検知できるシステムです。ESチームではこれまで大手クレジットカード会社の基盤刷新プロジェクトに参画した実績があります。

いずれの商材も、企業のビジネスを根幹から支える重要なシステムです。日本企業のDXやリスク管理に不可欠なソリューションとして、スピーディーな導入が求められることに加え、バージョンアップの際には期限内に適切に対応する必要があります。ESチームは常にこうした海外製品の最新情報をキャッチアップし、知見を蓄え、導入サポート役として機動的な対応で日本企業のDXに貢献しています。

大企業やビックプロジェクトに携わるESチームの醍醐味

ESチームは3名のコアメンバーで構成される少数精鋭のチームです。全員が海外経験を有しており、ニュージーランドやベトナムにある開発パートナー企業の力を借りながら、その知見とネットワークを生かして日本企業の大規模プロジェクトをリードしています。

「日本を代表するような大企業に対して、重要な技術サポートを提供し、導入が無事完了したときの達成感は大きい」と話すのは、プロジェクトマネージャーを務める謝軼です。開発パートナー企業のメンバーたちを指揮しながら、これまで数々のハードな案件を成功に導いてきました。

セールスを担当する飯田武尊は、ESチームで感じるやりがいについて、こう話します。

「システムを導入することで、企業の現場が大きく変わる様子を目の当たりにするたびにワクワクします。劇的に効率化されたり、今まで2年しか使えなかった設備が5年使えるようになったりするわけですから。日本企業は海外製品に対する不安を持つことも多いのですが、こうした不安を丁寧に解消し、結果を出して満足してもらえたときの気分は最高です。」

技術面を統括するエンジニアの小松純也は、「大規模プロジェクトに参加して、各所のニーズに応えられていると実感できるところが刺激的」と言います。道路や電柱、鉄塔など、それまでは目の前を通り過ぎる風景でしかなかったインフラが身近に感じられ、視野が広がっていくように感じると言います。

今、世界中の優秀な人材の多くが、シリコンバレーを目指しています。「チャレンジ精神あふれる人材がそのスキルを発揮できる場を、日本にもつくりたい」と謝は言います。「日本は、安心して仕事ができる環境に恵まれた国であり、働く場としても大きな魅力を持っています。この日本を拠点に仲間を増やしながら技術を磨き、世界中にパートナーを拡大し、企業のDXに貢献していきたいと考えています」(謝)。