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2025年8月25日、大阪・関西万博のインドネシアパビリオンにて、JPQRとインドネシア統一QRコード規格「QRIS」の連携を記念したセレモニーが開催されました。
JPQR Globalは、日本と海外のQRコード決済規格を接続することで、訪日外国人が自国の決済アプリを使って日本国内でスムーズに支払いできる環境の構築を目指しています。ネットスターズは、この国際接続を担うスイッチングシステムの開発・提供を行っています。
2025年7月にカンボジアの「KHQR」との接続が発表されたのに続き、インドネシアの「QRIS」との連携が実現。インドネシアからの観光客は、JPQRのQRコードをQRIS対応アプリで読み取ることで、直接支払いが可能となりました。
当日は猛暑の中、絶えず前進し、成長し、障害を乗り越えて持続的に航行していくという力強いビジョンを象徴した「船」の形を模したインドネシアパビリオンには多くの来場者が訪れ、活気に満ちていました。特設会場では、インドネシアとの中継映像が大型モニターに映し出され、両国の関係者が登壇しました。
日本からは加藤勝信財務大臣によるビデオメッセージのほか、インドネシア銀行のペリー・ワルジオ総裁、在インドネシア日本国大使館の上田肇公使が挨拶。インドネシアパビリオンではジョン・ブスタミ在大阪インドネシア総領事、経済産業省の江澤正名統括調整官、金融庁の尾﨑有国際総括官、そしてインドネシア銀行のフィリアニッシュ・ヘンダルタ副総裁が登壇し、スマホを活用したクロスボーダー決済の可能性や、円とルピアの直接決済への期待が語られました 。
セレモニーでは、インドネシア銀行のフィリアニッシュ・ヘンダルタ副総裁がQRIS対応アプリを使ってシャツを購入する決済デモを実施。簡単かつスムーズなスマホ決済の利便性が来場者にアピールされました。
その後、ネットスターズCOOの長福をはじめとする関係者による記念撮影が行われ、全員がQRISの「Q」を指で表現してブランドをアピールしました。
QRISはインドネシア国内で広く普及しており、現地でも「非常に便利」との声が多く聞かれます。JNTOの調査によると、2024年には年間51万人以上のインドネシア人が日本を訪れ、消費額は1,000億円を超えています。QRISの日本での利用開始は、こうした観光客にとってさらなる利便性向上につながると期待されています。
現在、QRISは大阪万博のインドネシアパビリオン内の店舗などで利用が開始されており、QRIS対応サービスのロゴとともにJPQRのQRコードが掲出されています。今回の導入は第一歩にすぎませんが、今後のさらなる展開を通じて、両国の交流促進に貢献していく予定です。