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新潟県北区に位置する新潟医療福祉大学は、1キャンパスに6学部16学科と大学院を擁する全国最大級の医療福祉・スポーツ系の総合大学です。広大なキャンパスの中には四つの学食があり、1日平均約2,000人の学生が利用しています。
その内の一つMOMO kitchen(モモキッチン)では、2025年12月よりネットスターズのセルフオーダーシステム「レジレスプラットフォーム」を導入しており、それにより学食の行列解消を実現しました。導入前に抱えていた課題や導入効果について、新潟医療福祉大学 総務部 総務課の野澤 佳一郎さんと、学食での食事提供を行っている日本フードリンク 産業事業部 課長代理の中村 欣央さんにお話を伺いました。

MOMO kitchenでは従来、2種類の注文/支払い方式があったといいます。一つ目が、入口に設置したQRコードを読み込んで注文サイトからモバイルオーダーを行う方式で、決済手段はPayPayのみ対応していました。二つ目は、レジで食器に内蔵されたICチップ読み取り、あらかじめ現金をチャージした学生証をタッチすることで支払いを行う方式です。
「従来のモバイルオーダーでは、注文後に専用端末から紙の注文用紙を受け取って、それを食堂のカウンターで手渡す運用でした。注文自体はモバイルでも、結局そこで行列ができてしまう。また、QRコードを1カ所しか設置していなかったので、それを読み込むための列もできていましたね。学生証の支払いも、注文は対面で行うので、やはり行列ができていました」(野澤さん)

学食は昼休みの時間帯に利用が集中するため、ピーク時は30分ほど列に並ぶこともあったといいます。学生へのアンケートでも、学食の行列を改善してほしいとの要望が多く、学生の貴重な昼休みをどう確保するかが大きな課題となっていました。
こうした課題を解決するために、新潟医療福祉大学ではセルフオーダーシステム「レジレスプラットフォーム」を導入しました。「レジレスプラットフォーム」は、業態を問わず店舗の運営形態や抱える課題にあわせてレジ業務やフロント業務をセルフ化し、店舗の省人化・効率化を実現する、ネットスターズの店舗DXソリューションの総称です。全国の学食への導入も進んでおり、行列解消や運営効率化を実現しています。
MOMO kitchenでは、設置型のキオスク端末から注文/支払いを行う方法と、ユーザー自身のスマートフォンから注文/支払いを行うモバイルオーダーの2タイプでの利用が可能です。キオスク端末は入口に2台設置してあり、1台がキャッシュレス決済(PayPay)専用で、もう1台は現金にも対応しています。モバイルオーダーではPayPay・auPAY・メルペイ・Alipay+が利用可能です。

キオスク端末の場合は、タッチパネルでメニューを選び、支払い後にメニュー受取番号が印字されたレシートを受け取ります。料理が完了すると、食堂内に設置してあるモニターに受取番号が表示されるので、カウンターまで料理を受け取りに行きます。モバイルオーダーの場合は、食堂内の壁に貼付してあるQRコードを読み込み、食堂専用サイトで注文と支払いを行います。支払い後はスマートフォンにメニュー受取番号が表示されます。料理が完成するとスマートフォンに通知が届くので、カウンターまで受け取りに行きます。


当初はキオスク端末の利用が多かったそうですが、最近はモバイルオーダーの利用の方が多くなっていると野澤さんは話します。
「最初は壁に貼ってあるQRコードの数も少なかったのですが、今ではさまざまなところに貼っています。学生から、『よく座る場所の近くにも貼ってほしい』とリクエストをもらうこともありますよ(笑)」(野澤さん)
セルフオーダーシステムの導入を検討するにあたり、野澤さんは「レジレスプラットフォーム」が導入されている東京理科大学(https://www.netstars.co.jp/blog/7349/)を見学しに行ったそうです。そこで実際にユーザーの利便性が向上している様子を確認できたことや、導入初期のオペレーションや学生への周知方法といった話を聞けたことが導入の決め手だったといいます。
導入後の最大の変化は、ピーク時であってもほとんど行列ができなくなったことです。
「導入直後は利用方法の説明や動線確保のために職員が食堂内に待機していましたが、それも2、3日でなくなりました。今の学生はQRコードの読み取りやキャッシュレス決済に慣れているので、想像以上にスムーズでしたね」(野澤さん)
最大30分並んでいた行列が解消され、学生は調理時間を含めて5分程度で料理を受け取れるようになりました。モバイルオーダーの場合はユーザー自身のスマートフォンに通知が届くため、席に着いて待つことができます。貴重な昼休みを待ち時間で消費することがなくなったことで、購買体験が向上し休み時間の充実にもつながっています。
導入効果は、運営側にも現れています。これまでモバイルオーダーとICチップの2種類だった注文動線を一本化したことで、注文や売上の管理が効率化できたそうです。また、セルフオーダーシステムでは注文後、即時に厨房のタブレットに注文情報が連携されるため、注文管理も楽になったと中村さんは語ります。
「これまでは、50人並んでいたらその50人が何を注文するかが直前まで分かりませんでした。セルフオーダーシステム導入後は、事前に注文が分かりますし、注文の聞き取りも不要なので、調理や盛り付けに集中できます」(中村さん)

対面対応を削減する食堂設計により、行列の解消とスムーズな料理提供が実現できています。他方で、学生とのコミュニケーションについては料理の受け渡し時に積極的に声掛けをするなど、コミュニケーション不足にならないよう対策を検討しているそうです。
「当大学は、全学でDX化を推進しています。今後は他の学食でもセルフオーダーシステムの導入を検討していきたいですね」(野澤さん)
ネットスターズは今後も、キャッシュレスとDXの組み合わせで、さまざまな業界の省人化・効率化に貢献してまいります。
※記事の内容は公表日時点のものです。